今の私は、金平糖をばら撒いたみたい。


そして貴方は、その金平糖を踏み付けて転んでしまった壜。

どんどん、転がっていってしまうの。
反対向きに、転がっていってしまうの。



でも、私は金平糖じゃないわ。

ちゃんと自分の脚で、貴方のところまで戻っていけるもの。
貴方のところまで、歩いていけるもの。



貴方は、まだ転がっているわ。
貴方は、ずっと転がっているわ。



貴方は、誰かの力を借りないと、起き上がれないの。


だから私が起こしてあげるわ。



でも貴方は、中身がなくて不安定。
ずっと入っていた金平糖がなくなっちゃったから。



だから、私は貴方の傍に居るわ。
貴方を、後ろから支えてあげるわ。

そうしないと、また転んでしまうから。

ずっと、貴方の傍に置いて欲しいから。

こうすれば、私は貴方に必要とされていられるから。
















 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
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